犬使い……Amen まほやく 2021年05月26日 ふーーーーーーーーー・・・ 犬使い…ね…バラッド…ふ~ん… 民生はロゴの文字が正しく読めない ロゴに隠されたキャラの名前が見つからない などなどの視覚障害を患っているため ずっと「オ使いのバラッド」やと思って ムム…オモロSTORYの予感…と確信してたやつ。 鍵が無いのでなかなか読めず 今回1.5周年でようやく読めたんですが ツーーーーーーッ・・・(頬が涙を伝う音です) バラッドシリーズは東だけ読んでました 狩人のバラッドてやつです。 狩人のバラッドはもしかしたら東主従のオタクは 死んだのかもしれないんですけど 普通にやさしい話だなって感じの印象なので まあ…大丈夫やろと思ってた節があります。 ホロワの「ヤバい」という言葉にも 「オタクすぐヤバくなる~!」と思って ちょっと話半分だった…。 【以降ネタバレ含みます】 オズがアーサーと暮らしてたお城のまわりに オズの名前を借りて庇護してもらおうと 人間が村を作って住み着いてたんだけど 今現在のオズは賢者の魔法使いとして 魔法舎で暮らしてるのでお城に戻ってなかった オズのお城に明かりがつかないので オズがいない=他の魔法使いに襲われると 心配した村の人たちがオズにお城に 戻ってきてもらおう! 賢者様に話せば取り次いでもらえるかも!と 代表でトトという犬ぞりの名人の子が 魔法舎に行くというお話なんですが…。 なんか私の知ってるオズと みんなの知ってるオズが違っている みんなにはオズがこう見えている、 というのを直接ぶつけられた感じでした。 う~~~~ん魔法使い… 開幕魔法舎でのカインの陽キャ講座は草超えて森 カイン「よう」 アーサー「よう」 リケ「よう」 オズ「よう」 いや、オズもやるんか~~~い!!! きっとここに至るまでリケくんに再三同じことを 繰り返し繰り返し何度も言われ カインにニコニコと肩を組まれて アーサーにダメ押しの「オズ様も一緒に」 とか言われてやるしかなくなったんやろな。 好きだよオズ、愛してる。 リケ「いいですか、オズ」 オズ「必要ない」 リケ「陽キャ講座を受けましょう」 オズ「必要ない」 リケ「オズ、陽キャ講座を受けましょう」 オズ「…」 リケ「オズ、陽キャ講座を受けましょう」 オズ「…」 カイン「(オズの肩ガッて組む)な!」 リケ「オズ、陽キャ講座を受けましょう」 オズ「必要n」 アーサー「オズ様もご一緒してくださるのですか?」 カイン「(オズの肩をもうめっちゃガッて組む)な!」 リケ「オズ、陽キャ講座を受けましょう」 オズ「…分かった」 リケくんは気付いた、 オズは何回も同じことを言うと 言うことを聞いてくれる…と。 指パッチンの練習してるオズ 私が賢者様だったら抱き締めてたわね 撫でたりしてた、頬ずりもしたかもしれん。 ねえオズ、実はね、アタシ… 指パッチン超うまいんだ~~~ へへ、教えてあげようか???(どんな絡み) 冒頭オズを探しに魔法舎に向かったトトくん 途中で遭難してしまったんだけど たまたま通りかかった西の魔法使いが助けて アーサーの知り合いらしいということで 魔法舎に連れてきてもらってた。 トトくんがアーサーと再会 アーサーが王子様なの知らんかったんね。 ここでサッとアーサーの警護のために トトくんが不審な物持ってたりせんか さりげなく調べるカイン良すぎて あまりに良すぎて高笑いしたわ。 アーッハッハッハ!!! カイン!!!オトメイトから来な!!! アタシに攻略させな!!! そういえば騎士団長様だったわね… カインのこと2軒隣の家の兄ちゃんと思ってる。 魔法舎に来た理由をアーサーに説明したら 問題のオズ様が登場したけど この時のトトくんのリアクション 土下座するみたいなポーズなんですかね? オズを視界に入れるのは不敬だから 名前を呼ぶのも不敬だから 目をギュッと瞑って身体を強張らせる… これがオズの日常なんだと思うと寂しかった…。 トトくんがここまで来た理由を聞いて それならみんなでオズのお城に行こ~! ってなるんだけど、その時の西…。 オズに「招待されたいか?」て聞かれる このセリフだけでムルのために命乞いしに 行ったシャイロックがどんな思いをしたか 何も言わんでも分かるなあ…と思った。 オズのお城に行く準備をしている間 カインがトトくんを連れて魔法舎歩いてて トトくんから北の魔法使いの怖い伝説を 聞いてたらまさかのご本人様登場で ミスラやオーエンに絡まれるのウケた。 そこもっと見たい…見た過ぎる…。 ミスラやオーエン、ひさしぶりに 新鮮に怖がる人間見てオモロかったろうな。 賢者様もそんな怖がってくれないし 若い魔法使いはオズにタメ口で カードゲームに連行したりするレベル ルチルに至ってはミスラをスケブで ボコボコにしたりするので 「やっぱ俺ら怖いんじゃ~ん!」ていう 北の欲求満たされて楽しかったろうなマジで。 でも迷惑だし普通に怖いからやめなね。 カインがトトくんに対して オズはアーサーと見た目は似てないけど 笑い方がちょっと似てるんだよ ってお話してあげてるの嬉しかった。 カインにはオズがバケモノには見えてないし アーサーと笑い方が似てるなあって思えるぐらい オズのことを見てくれてるのがうれしかった…。 オズのお城に行くためにクロエが洋服を 作ってくれたんだけどモコモコッ ここビックリしたんだけど オズがアーサーの子供服を作ろうとしたのに どうしても不格好になってしまって 上手くいかなかったという話をしてくれる。 その時クロエがいてくれたらよかった、って。 いや~~~子供服作って「ダセ~!」て なってるオズ愛し…最高だよ… 最終的にトトくんの住んでた村に行って 夜な夜な人んちの窓辺に立ち 子供服を編む人をジーーーーッと見つめ 向こうが差し出してくれたら 黙って持って帰る凶行に出たの草過ぎ。 【戦慄!夜な夜な窓辺に立つ子供服男!】 て調査団が行っちゃうよ令和の世なら。 クロエみたいな人に会えてたらなって零すオズに 「クロエは僕と出会うんですよ」ていう ラスティカ…おい…助けてホント… でも本当にクロエに会ってくれてよかった…。 みんなでオズのお城に到着後 バルコニーから景色を眺める アーサー、リケくんと合流した賢者様。 帰りたかったところにやっと帰れたアーサーに もらい泣きをしてしまうリケくんと賢者様。 リケくんの親愛ストの話になりますけど リケくんも賢者様に 教団に帰った方がいいのか でも教団に帰ったら魔法舎に戻れなくなる 教団から魔法舎に戻ったら次は教団に帰れない そんな気がしていると話してくれる…。 3人共帰りたいところがあるのに帰れなかった。 その中でアーサーが帰りたいところに 帰れたことを思って純粋に泣いてしまう程の この子たち…やざじい…っ!!! 泣いて赤い目になっている3人の 頭をなでて「おまえらのことが好きだ」てカイン その後ろで「…っ、…!?………」と めっちゃ狼狽えるオズ… いや「…」だけでウケ取れるの君だけだよマジ。 誇れ、三点リーダーでウケを取れる己を…。 雷落としたりデカい鳥のバケモノ足止めしたり 大きなお城に一気に明かりをつけられたり 何でも出来るのにオズからしたら赤ちゃんみたいな 年齢の3人が泣いてることに対して 何もできなくなってしまう感じ…いと愛し…。 その後オズが窓辺に立って子供服を持ち去ったのが トトくんの服だったと分かっていたので それ含めて子ども自体のアーサーの服や おもちゃがある部屋を見に行こう!ってなる。 この時オズは賢者様の腕を掴んで引き止め みんなに先に行っててもらうことになった… この時民生はもう感じていた… 「アーサーの部屋にはもう何も無い」 う~~~~~~ん…だよね… そういう系かなと思ったん… 2000年以上生きてく長い人生の中で… 形のあるものに囚われるのはあまりに地獄過ぎ。 アーサーの面影が見える物があるのに アーサーに帰って来いとも言えない 簡単に会いにも行けないなんて 本当に地獄みたいな話じゃん…と。 だからアーサーの服の話が出てきた時から オズには残せないんじゃないかと思いました まあ全部燃やしたとは思わなかったです。 普通に部屋に封印でも掛けて扉を潰して って感じで、アーサー達が行ったら 「扉が無い!」ってなるぐらいかなって。 だから何千回も何万回もアーサーの物 燃やしては戻し、燃やしては戻し… そんなん聞いたら私の心が壊れそうになるわ…。 でもこのシーンつらかったんだけど 同時にオズが賢者様の腕を掴んでくれたの 賢者様が前から言ってた「ほんの少しの信頼」が かたちになってる瞬間なのかなって嬉しくもあった。 オズ基本的にめちゃ口数少ないし オズと対面する人達はオズに言いたいことを 先にバーッて言うことの方が圧倒的に多いけど アーサーと賢者様だけはオズが何か言うまで 黙って待ってることが多くて オズにはその時間が結構重要というか インプットばっかりされて アウトプットできる瞬間がオズって全然無いなって それこそミスラとか相手ならアウトプット(物理) とかで全然良いんでしょうけど…。 オズはあの瞬間賢者様に話を聞いてほしいって 気持ちを整理して、受け止めてくれる人として 賢者様を引き止めたんだろうと思うと 胸がこうギュゥ~~~~~~となった…。 生まれたての恐怖は あなたを強くする?弱くする? それこそ魔法の正体で、月の…。 月の…のあとに何か続くのに オズが「黙れ」って黙らせちゃうから~! もう!!!オズ!!! もうちょっと我慢して!!! あとムル!!!君に1つ言葉を教えてあげる!!! TPO!!!覚えて!!!!!!!!! 私はバカなので分かりませんけど ムルが言いたいのは アーサーに対してオズが抱いたような そういう心の揺らぎは強みにも弱みにもなる あなたはどっち? その心の働きこそが魔法の原動力 その心の揺らぎを月は愛している っていうニュアンスなのかな…って。 う~~~~~~~ん分からん!!! オズの怖さはミスラをはじめ北組に語られるより シャイロックの態度が変わるっていうのが 一番明確に分かる感じだよね… 決してプライドが低いわけではない シャイロックが露骨に丁寧で慎重な態度になる 紛れもなく「命乞い」以外の何物でもない感じ。 シャイロックのこの態度の変化が 一番オズが「魔王」呼ばわりされてる所以を めっちゃハッキリ感じる…。 何に恐怖して、何に歓喜して、 何が許せず、何に欲望を向けるのか。 そこに自己がある。 自己とは世界そのもの。 あなたの住んでる世界の正体! ここ民生の頭がもうちょっと賢ければ なんかマシなこと言えるんでしょうけど… 自己=自分という確立した存在 ひいてはその置き場所、ありかだと思う。 バカですみませんけど めっちゃ要約に要約を重ね 意訳に意訳を重ね あの定理で…方程式を…この理論で… これを…こうして、こうすると… あなたの居場所はどこ?とか あなたの心はどこにある?とか なんかそんな意味なのかなって思う。 う~~~ん難しい… とにかくなんとなく、もう分からんけど オズの自己はアーサーと暮らした 数年間の思い出の中にあるんだろうと…。 ムルが結晶化?してしまったときに 賢者様がムルの代わりは召喚しないって 言い切ったのかっこよかった。 シャイロックですら蒼白になるほどのオズ相手に カインがみんなを守ろうと動いたのも 語りかけたのも本当によかった… ありがとうカイン…。 この時民生はここでは1回も名前が出てない フィガロ先生のことを考えていた…。 フィガロ先生はオズの心を最後まで解かせず かといって命の危険を理解してまで ムルを庇おうとしたシャイロックのように オズに対面することもできず カインのようにオズに語り掛けることもできない う~~~~~ん…フィガロ先生… 私はフィガロ先生はもうオズに自分はいらないと 思ってると勝手に思ってるんですけど… まあ…最期の日はめっちゃ盛大に飲み食いして 笑いながら一緒に死のうね…………。 はあ… そんで自分の痕跡が無くなったことに気付いた アーサーが「私に言いたいことはないですか?」と 問いかけるシーン… アーサーとオズは確かに親子だったんだろうけど オズには絶対的な父性は無い アーサーにはオズを待てる父性がある 傍目にはオズがアーサーを育ててたんだろうけど こうやってアーサーもオズの心を育てたんやなて… アーサーが時折「オズ様にとって自分の存在」を マイナスに言うの本当に2人共不器用… 誰がどう見たって客観的に、 見る人によっては気味悪いほど、 オズがアーサーに向けてる感情は 「無償の愛」でしかないのに…。 きっとどこかで自分が捨てられた子供だという トラウマがアーサーに影を落としてるんだろな…。 ここでラスティカが「アーサーの傍にいる」って 言ってくれたのめっちゃ安心した。 ラスティカは誕生日ボイスが顕著だけど その人それぞれの優しさとか心の在り処とか とにかく人の本質や本音を見抜くのが上手。 きっとオズができない「言葉で伝える」役を 代わりに担ってくれるんやなって… 本当に伝えてくれたしね…ありがとう… ただここでの「忘却は唯一の赦し」みたいなの 花嫁の話にまつわる自分のこと…!? って思っちゃった…。 オズがアーサーの痕跡を燃やしたと知って リケくんが怒ったのはオズが抱いた絶望を まだ知らないからなんだろうな… 「オズにはあげない」って リケくんはとにかくまだ自分が1番だから いや1番てわけでもないんだけど… なんていうんだこの感覚… 身を滅ぼしても代えがたい何か 自分が全部失くしてもこれだけあればいいって そういうものに、そういう感覚に、 まだ気付いてないんだなって思った…。 そういうのきっとネロくん達が教えてくれる アーサーのために自分を壊しちゃうような オズにはきっとリケくんみたいな存在も必要 これは自分の大事なものだからあげない 大事にできないなら渡さない そういう独占欲みたいなものとか 「持つ」ことへの執着みたいなもの… もう分からん…うるせえ自分…。 ムルをバチボコにシバいたあと アーサーに会ってしまい 「何をしていたんですか?」と聞かれるオズ。 まさか「ムルを殺そうとしてました」とも言えず 言い淀むオズを見かねて カインが嘘をついてくれたとこ 「話が苦手だから練習してたんだよね!」て。 カイン!カイン!カイン!カイン!カイン! お~~~い!!!オーエン!!!!! おまえ男の趣味最高だぞ~~~!!! からの…冒頭の「よう」「隣、いいか?」 マジで笑ったけど同時に泣いちゃった。 アーサーの痕跡を繰り返し燃やすのは そこに同時に存在するオズの自己を 繰り返し傷付け続けてることになるし、 お城を吹雪に守らせて誰も招かないのも そういう思い出を閉じ込めてるのかなって… 閉じ込めたうえで自分もそこに止まって 前に進むこともできないまま 2000年生きたうちのたった5.6年の思い出を 繰り返し繰り返し思い出してるのかな…。 もうとっくに背も伸びてるアーサーを 未だに子どもの背丈のまま考えて お酒の瓶を暖炉の上に置いてるの見た時 アーサーと別れたあとから オズの時間は進んでないんだなと思った。 でもアーサーの痕跡を探さなくても もう魔法舎に行けばアーサーがいる お城は火を灯して外から分かるようにした これでオズの時間は少し進んだんかな…。 最終的にトトくんはオズへの恐怖心を克服 克服…?っていうんですかね…? これトトくんもオズのアーサーへの 恐怖みたいなものに触れて 「ああ普通の人と変わらないのかも」 って思ってくれたんじゃないかな… それこそ賢者様が最初に言ってた 魔法使いと人間て実はそんなに変わらない っていうひとつなんじゃないかな…。 きっとこの先オズはずっと恐れを抱く… オズかアーサーどちらかが死ぬまで。 アーサーを失うかもしれない、 本当の「オズ」を知られるかもしれない、 知られたらアーサーはどうなる、 そんな怖さをずっと抱いてくんだろうな…。 でも全部アーサーと一緒にいたい アーサーのことが大事なだけなん…。 それがオズを強くするのか弱くするのか…。 あ~~~~なんかホント… ありがとうございました… しんどいね、魔法使い…。 もう全然まとまらんかった… Twitterに呟いたの取り入れようとしたら ずっとオズのことお父さんだと思ってる オタクが徘徊してるしよ~!(私だよ…) 犬使いヤバいですよってホロワが言うから 「いや逆にイケる」と思ったらクソ泣いた。 悲しいでもないし、切ないのか、苦しいのか、 でも凄く綺麗で、やさしくて、 ソシャゲじゃないよもうこんなん… 日本文学だよこんなんは…。 PR